転院
これまで痔ろうの治療をおこない
痔ろう癌を発見してくれた病院ですが、
人員や設備の問題で今回の手術はできないとの事で
主治医の先生から新しい病院を紹介してもらいました。
検査のフルコース
紹介してもらった病院でも
改めて病理検査や各種検査をおこなうことになりました。
がんを宣告され、一刻も早く処置してほしい気持ちでしたが、
患者を受け入れる側からしたら、
改めて、念を入れて確認するのは当然ですね。
病理検査以外に、血液検査、レントゲン、CT、MR、
大腸内視鏡、胃カメラとフルコースでした。
実は、初めて大腸内視鏡をやったのですが、
想像以上にきつかったです。。
今までも痔ろうで散々お尻をいじめられてきましたが、
カメラの管を大腸に届くところまでぐいぐい押される
感覚が非常につらかったです。
またグレー判定
各種検査の結果が出揃った時点で
主治医と改めて面談したのですが、
またしてもグレー判定が出てしまいました。
瘻管(痔ろうによってできる化膿のトンネル)の
肛門側、大腸側、つまり両端の細胞を検査したのですが、
疑わしいものの、がんを確定できるほどではない
との見解でした。
ただし、ほかの臓器に癌の兆候を示すものはなく、
現時点で転移していることはありませんでした。
このことについては素直にうれしかったです。
しかし、
この頃は精神的にもかなり焦ってきてたので
また振出しに戻ったようで
不安な気持ちになりました。
主治医からは、次はPET-CTをして、
これで最終判断をしようということになりました。
PET-CTでは微量の放射線が含まれたブドウ糖を
血管に注射します。
ブドウ糖が癌細胞に集まりやすい性質を利用して
癌を見つけ出す方法だそうです。
決断
PET-CTの検査結果を踏まえて3度目めの面談をしました。
PCの画面を見せられて説明を受けたのですが、
痔ろう(=癌が疑われる)の部分が
画面上、明らかに黄色く反応していました。
炎症を起こしている部分も反応するそうで、
これだけで断定は難しいものの、
やはり癌が強く疑われる状態との事でした。
また周辺のリンパ節が1か所、
健康体より少し反応が強く出ているとの事でした。
これも手術で切除できる、との事。
先生からは、
これ以上検査をおこなっても癌を確定することはできない。
なぜなら癌が体の奥深いところにあり、
周辺の組織をいくら検査しても正確な結果が得られないから。
あとは実際に手術をして、摘出した組織を検査して
癌であることを確定させるしかないとの事でした。
見切りで手術した場合、
癌じゃなかった場合でもストーマになってしまうリスクがある。
一方で、手術せずに様子を見た場合、
悪性なら他の臓器への転移など大きなリスクがあるので、
現実的には手術すべきとの見解でした。
私としても、
今までの状況から、手術をせずに放置することは考えられず、
その場で手術をお願いしました。
癌の疑いが出てから半年、
やっと手術が決まりました。
少し安心しつつも、
もう後戻りはできない、
という張り詰めた気持ちでした。
癌のステージ
入院直前の手術内容説明のための面談で
癌のステージに関する説明がありました。
癌のステージについては、
痔ろう癌が瘻管という管で内蔵組織を貫通している
構造上の特徴があり、そこに癌が発生しているので
場所が違うものの、大腸がんに置き換えるなら、
臓器壁の筋肉の層の外まで浸潤している状態といえる。
また、リンパ節の腫れがみられるので、
もしリンパ節に転移していたら、
「大腸がんの尺度だとステージ3」
との事でした。
正直、この話を聞いたときは
雷に撃たれたような気分になりました。
なぜ今まで呑気に”切ったら終わり”みたいに考えていたのか。
癌はそんな生易しいものじゃない、
命にかかわるヤバい病気なのに。
いや、心のどこかで無理やり見ないように
避けていたのかもしれません。
それが今、医者から面と向かって言われてしまった。
ステージ3、
もし、リンパ節に転移していたら、
それは体中に癌細胞が拡散されてしまう可能性が高いということ。
それってかなりヤバいよな。
一緒に話を聞いていた妻は
ショックのあまり泣き出してしまいました。。
手術のメニュー
ショックの余韻を強く残したまま、
話は手術の内容に移ります。
手術は、腹腔鏡手術といって、
開腹はせず、おなかに小さな穴(5-12mm)を5か所ほど開けて
おこないます。炭酸ガスで内部を膨らませ、内視鏡や鉗子(かんし)やハサミ
を使って手術をおこない、最後に切除した臓器を小穴より摘出する方法です。
炭酸ガスで出血が抑えられること、小さな傷跡で術後の痛みも少なく、美容の点においても優れていること、術後の回復も比較的早いことなどがメリットだそうです。
私の場合は、大腸の終点付近のS状結腸から下、
直腸、肛門までを切除します。
リンパ節についても腫れがあるため、
切除することになりました。(リンパ節郭清というらしい)
また、痔ろうの患部とその周辺を大きめに切除するので、
肛門周辺の切開する面積が大きくなる。
場合によっては縫うだけでは閉じられない可能がある。
その場合は、皮弁といって体のほかの部分から
皮膚と血管を移植することになるとの事でした。
後日、形成外科医から説明を受けたのですが、
太もものハムストリングスの4本あるうちの1本を切り取って、
お尻に当て込むとの事でした。
考えただけでもゾッとする手術ですが、
後遺症もほとんどなく、筋力も落ちないらしいです。
予定される手術時間は、7-10時間。




コメントを残す